本文へ移動
  1. TOP
  2. AGAコラム
  3. 基礎知識
  4. なぜ抜ける?ハゲる原因を医学的に解説

AGA・基礎知識

なぜ抜ける?ハゲる原因を医学的に解説

PR本記事はアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます

なぜ髪は抜ける?ハゲる原因を医師が医学的に解説。「ハゲ」の多くはAGA(男性型脱毛症)ですが、原因はそれだけではありません。円形脱毛症・薬剤性・抜毛症・感染症など多様な脱毛症と、AGAの遺伝・男性ホルモン(DHT)・生活習慣の関わりを、一次情報にもとづき中立にまとめました。

この記事の監修医 山本光宏 やまもと形成外科クリニック/日本形成外科専門医 形成外科 美容医療 プロフィールを見る

執筆:ハゲとEDの診察室 編集部(現役医師) / 最終更新:2026年6月

この記事のポイント 「ハゲ(脱毛症)」の原因はAGAだけではない。円形脱毛症・薬剤性・抜毛症・感染症など多様で、原因の見極めが大切。AGA(男性型脱毛症)には遺伝と男性ホルモン(DHT)が関与。特に母方の祖父が薄毛だと素因を持つ可能性が高いとされる。喫煙・メタボリックシンドローム・頭皮環境などの生活習慣も、AGAの悪化に関わる可能性が報告されている。自己判断で放置せず、早めに医療機関へ。原因により相談先(皮膚科・精神科・処方医など)が異なる。

清潔感や外見が重視される場面は多く、なかでも頭髪は印象を左右する大きな要素です。「ハゲたくない」というのは多くの人の願いでしょう。ただ、ひとくちに「ハゲ」といっても、その原因はいくつもの種類があります。この記事では、ハゲる原因とその対策を医学的に解説します。

AGAの全体像から知りたい方は →AGAとは?原因・症状・治療を解説

ハゲは病気なの?ハゲの定義と原因

AGA・円形脱毛症・薬剤性・抜毛症・感染症(ケルズス禿瘡)
図:「ハゲ」はAGAだけじゃない|主な脱毛症の種類

ハゲの定義はなんですか?どれくらいの人がハゲるんですか?

毛が抜けることを医学的には脱毛症と呼びます。多くの方がイメージする「ハゲ」は、加齢とともに頭髪の生えている面積が狭くなる男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)を指すことがほとんどです。女性は禿げ上がることは多くありませんが、加齢とともに髪の密度が低くなる点は同様です。AGAは日本人男性では20歳代後半〜30歳代にかけて目立ちはじめて徐々に進行し、40歳代以降に完成するとされ、全年齢平均で約30%、50代以降では40数%が該当すると報告されています[1][2]。これだけ多くの方が悩む一方で、脱毛症にはAGA以外のタイプもあることはあまり知られていません。「ハゲ=AGA」と決めつけず、ほかの原因も知って見分けることがとても重要です。

ハゲる原因にはどんなものがあるんですか?

AGA以外の脱毛症には、たとえば次のようなものがあります。

  • 円形脱毛症:毛包に対する自己免疫が関与すると考えられ、遺伝的素因を背景に、疲労・ウイルス感染・ワクチン接種・出産・精神的/身体的ストレスが引き金になるとされます。

日本での有病率は2012年で0.16%、2019年で0.27%と増加傾向です。[14]橋本病などの甲状腺疾患、全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチといった自己免疫疾患を合併すること、[3][4][5]アトピー性皮膚炎・メタボリックシンドローム・精神疾患・鉄欠乏性貧血を合併する割合が高く、 特に精神疾患は約半数(49.4%)にみられたとの報告があります。[6]

  • 薬剤性:抗腫瘍剤(いわゆる抗がん剤)が有名ですが、脂質異常症治療薬・抗血栓薬・抗うつ薬・経口避妊薬などのホルモン剤・痛風治療薬など、多種多様な薬剤で報告があります。

治療開始直後〜4か月以内に急激な脱毛が出た場合は関連があるかもしれません。ただし、自己判断で薬を中止せず、処方を受けている医師に相談することが重要です。[7]

  • 抜毛症:ストレスや不安を背景に自分で毛を引き抜いてしまう精神疾患で、思春期の女性に多いとされます。

AGAなどとは異なり、自分で毛を引き抜くため、切れ毛(断裂毛)がみられることがあります。 思春期に好発しますが、成人後も続いたり、程度が変動しながら生涯繰り返すこともあります。[8]

  • 感染症(ケルズス禿瘡):白癬(いわゆる水虫)の頭部への感染が関与します。

現在は衛生環境が改善しましたが、ペットなどを介して白癬に感染し、ステロイド外用薬を誤って使うことで悪化・発症するとされます。小児や若年者に多く、早期発見できれば完治が期待できますが、長期間放置すると瘢痕(はんこん)が残る可能性があります[9]

これらに当てはまりそうと感じたら、皮膚科・精神科・処方医など、それぞれの相談先に相談するのが望ましいです。

ハゲやすい人の特徴

家族歴(母方の祖父など)・喫煙・肥満/運動不足・脂質に偏った食事・ストレス・睡眠不足
図:AGAになりやすい人の特徴(傾向)

ハゲって遺伝するんですか?

AGAには遺伝と男性ホルモンが関与するとされます。具体的には、X染色体上の男性ホルモン受容体(アンドロゲン受容体)遺伝子の多型や、常染色体の17q21・20p11に疾患関連遺伝子があるとされます[10]。男性は母親からX染色体を受け継ぐため、母方の祖父がAGAの場合、発症する素因を持っている可能性が高いとされます。

AGAってどうしてハゲるんですか?

体質→DHTに変化→成長期短縮→軟毛化の流れ
図:AGAが進む仕組み(DHTによる軟毛化)

髪は、成長期・退行期・休止期という毛周期(ヘアサイクル)を繰り返して生え替わっています。男性ホルモンは筋肉や骨の発達を促し、ヒゲや胸毛を濃くする一方で、頭部の感受性の高い毛包では軟毛化を引き起こします。男性ホルモンの一つであるテストステロンは、II型5α還元酵素という酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。DHTは男性ホルモンの中でも特に強く頭頂部・前頭部で作用し、成長期を短縮させ休止期の割合を増やします。その結果、太く長い毛を維持できず、細く短い軟毛ばかりになっていきます[10]

ハゲやすい生活習慣ってどんなものがありますか?

喫煙、メタボリックシンドローム、頭皮環境の悪化などは、AGAを悪化させる可能性が報告されています。[11][12][13] 生活習慣を見直すことは、AGAだけでなく全身の健康を保つうえでも大切です。

筋トレするとハゲになるんですか?

現時点で、筋トレによってハゲるという明確なデータはありません。運動にはメタボリックシンドロームの改善など、全身の健康に良い影響が期待できますが、AGAを予防できるとする十分な根拠はありません。

原因をさらに詳しく →AGAの原因/ 治療を知りたい →AGAの薬の種類は?効果・副作用・選び方

まとめ|ハゲの原因は多様。自己判断で放置しない

AGA以外も多様・遺伝とDHT・生活習慣・早めの受診
図:ハゲる原因のまとめ

今回は、ハゲ(脱毛症)の原因がAGAだけでなく、自己免疫疾患・薬剤・感染症・生活習慣など多様であることを紹介しました。AGAには遺伝と男性ホルモン(DHT)、そして生活習慣が関与します。

生活習慣の改善や適切な治療によって、脱毛症は進行を抑えたり改善したりできる可能性があります。自己判断で放置せず、気になる症状があれば早めに医療機関へ相談し、あなたの髪を守りましょう。

AGAとは(基礎)AGAの原因AGAの薬

出典一覧

  1. Takashima I, Iju M, Sudo M. Alopecia androgenetica: its incidence in Japanese and associated conditions. In: Orfanos CE, et al, eds. Hair Research. Berlin: Springer Verlag; 1981: 287-293.(書籍・URLなし)
  2. 板見智. 日本人成人男性における毛髪(男性型脱毛)に関する意識調査. 日本医事新報. 2004; 4209: 27-29.(和文誌・URLなし)
  3. Betz RC, et al. Genome-wide meta-analysis in alopecia areata resolves HLA associations and reveals two new susceptibility loci. Nat Commun. 2015;6:5966. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25608926/
  4. Petukhova L, et al. Genome-wide association study in alopecia areata implicates both innate and adaptive immunity. Nature. 2010;466(7302):113-117. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20596022/
  5. Huang KP, et al. Autoimmune, atopic, and mental health comorbid conditions associated with alopecia areata in the United States. JAMA Dermatol. 2013;149(7):789-794. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23700152/
  6. Lee S, et al. Comorbidities in alopecia areata: A systematic review and meta-analysis. J Am Acad Dermatol. 2019;80(2):466-477.e16. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30031145/
  7. 天羽康之. 毛包幹細胞から考える薬剤性脱毛症の病態. 北里医学. 2014;44:1-5.(和文誌・URLなし)
  8. American Psychiatric Association. 精神障害の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5).(書籍・URLなし)
  9. 日本皮膚科学会. 日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン2019. https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/shinkin_GL2019.pdf
  10. 日本皮膚科学会. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版. https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/AGA_GL2017.pdf
  11. Su LH, Chen TH. Association of androgenetic alopecia with smoking and its prevalence among Asian men: a community-based survey. Arch Dermatol. 2007;143(11):1401-1406. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18025364/
  12. Erden O, et al. Increased prevalence of insulin resistance and metabolic syndrome in men with early-onset androgenetic alopecia: a case-control study. J Cosmet Dermatol. 2025;24(12). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41312577/
  13. Trüeb RM, et al. Scalp condition impacts hair growth and retention via oxidative stress. Int J Trichology. 2018;10(6):262-270. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30783333/
  14. Campos-Alberto E, et al. Prevalence, comorbidities, and treatment patterns of Japanese patients with alopecia areata: A descriptive study using Japan medical data center claims database. J Dermatol. 2023;50(1):37-45. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36321512/
この記事の監修医 山本光宏 やまもと形成外科クリニック/日本形成外科専門医

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の診断・治療・医薬品を推奨するものではありません。効果には個人差があり、症状や治療についての判断は必ず医師にご相談ください。

PR

本記事は、当サイトのアフィリエイトプログラム参加クリニックを紹介する場合があります。掲載順位や評価は編集方針に基づき独自に決定しており、報酬額の影響を受けません。情報は2026年8月時点のものです。

AGAのほかの記事を探す

原因・症状・治療・セルフケアから、知りたい情報を選べます。

AGAコラムトップへ 比較・掲載基準を見る