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ED・基礎知識

EDの原因とは?年代別(20代〜50代)・生活習慣・薬・心の要因を専門医監修で解説

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EDの原因を年代別(20代〜50代)に専門医監修で解説。ストレスなどの心因性、生活習慣病や薬の影響、血管との関係まで、一次情報にもとづき中立に整理し、対策と受診の目安も紹介します。

この記事の監修医 村上泰清 村上泌尿器科クリニック/泌尿器科専門医 泌尿器科 ED専門 プロフィールを見る
EDの原因とは?

この記事のポイント EDの原因は、体(血管・生活習慣病)・心(ストレス)・薬・ホルモンなどさまざまで、複数が重なる「混合型」が多いとされます。若い世代(20〜30代)は心の要因、年齢が上がると体の要因が増える傾向があります。若年のEDもめずらしくありません。EDは血管の状態を映す「体からのサイン」のこともあり、生活習慣を見直すきっかけにできます。原因の特定や対処は自己判断せず、医師に相談を。多くは原因に応じた対処で改善が期待できるとされています(効果には個人差があります)。

はじめに|「なぜ自分が?」と感じているあなたへ

「どうしてEDになったんだろう」「自分の何が悪かったのか」——原因がわからないままだと、不安は大きくなりがちです。誰にも聞けず、一人で抱え込んでいる方も少なくありません。

EDの原因は一つではなく、体・心・薬・生活習慣などが複雑に関わっています[2]。そして年代によって関わりやすい原因の傾向が異なります。この記事では、EDの原因を年代別・タイプ別に整理し、原因に気づいてからどう動けばよいかまでを、診療ガイドラインや公的情報をもとに専門医監修で解説します。

EDの基本から知りたい方は →EDとは?意味・原因・症状・治療を解説

EDの原因は大きく3タイプ|多くは「混合型」

EDの原因は、大きく次の3つのタイプに分けられます[2][4]。ただし、どれか一つだけが原因とは限らず、実際には複数が重なって起こる「混合型」が多いとされています。

EDの3タイプ(器質性・心因性・混合型)の分類図
図:EDの主な3つのタイプ
  • 器質性:血管・神経・ホルモンなど体の働きの低下によるもの(生活習慣病・加齢、服用している一部の薬の影響など)。
  • 心因性:ストレスや不安など心の要因によるもの。若い世代に多いとされる。
  • 混合型:体と心の両方が重なって起こるもの。実際に最も多いタイプ。

自分の原因がどれにあたるかを正確に見分けるのは難しいため、気になる場合は医師に相談して確認するのが確実です。次の章から、年代別・要因別に詳しく見ていきましょう。

【年代別】EDの原因の傾向(20代・30代・40代・50代)

EDの原因は、年代によって関わりやすいものが変わる傾向があります。全体像をまず図で確認しましょう。

20代から50代までの年代別EDの原因傾向の図
図:年代別に見るEDの主な原因の傾向
年代関わりやすい主な原因傾向
20代ストレス・不安・予期不安などの心の要因心因性が中心。若くてもめずらしくない
30代心の要因+仕事の疲れ・飲酒・喫煙など心因性に生活習慣の影響も加わる
40代生活習慣病・血管の変化など体の要因器質性の割合が増えてくる
50代〜動脈硬化・加齢・ホルモン低下など体の要因が中心。複数が重なることも

10代・20代・30代のED|心の要因が関わりやすい

若い世代のEDでは、ストレス・緊張・不安・プレッシャーといった心理的な要因(心因性)が関わることが多いとされます[2][4]。たとえば、一度うまくいかなかったことが頭から離れず、「また失敗したらどうしよう」と考えるほど緊張してしまう——こうした予期不安が、さらにEDを強めてしまうこともあります。

「若いのにEDなんて」と感じるかもしれませんが、ある全国調査では20代前半のEDの割合は中高年の世代と大きく変わらないと報告されており、10代を含む若い世代のEDもめずらしいものではありません[3]。ただし、若くても生活習慣や体の要因が隠れていることもあるため、続く場合は一人で抱え込まず受診して確認しましょう。

40代・50代以降のED|体の要因が増えてくる

年齢が上がるにつれて、動脈硬化や生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)といった体の要因(器質性)の割合が増えてくるとされます[4][5]。加齢に伴うホルモンの変化も関わることがあります。もちろん、心の要因や薬の影響が重なることもあります。

若年層の薄毛が気になる方は →AGAは何歳から?20代・若年層の薄毛

体(器質性)の原因|血管・生活習慣病とのつながり

勃起は血管と神経が正常に働くことで起こります。そのため、動脈硬化などで血管の働きが低下し、陰茎への血流が不足するとEDが起こりやすくなると考えられています[2][5]

生活習慣病とEDの関わりを示す数値の図
図:体の要因(血管・生活習慣病とEDの関わり)

特に、糖尿病・高血圧・脂質異常症・肥満・喫煙は、血管の状態を通じてEDと関わりが深いことが知られています。海外の報告では、ED男性の約40%に高血圧、約42%に脂質異常がみられ、肥満はEDのリスクを約50%高めるとされます(いずれも海外データで、日本人にそのまま当てはまるとは限りません)[2]。こうした数字は不安に感じるかもしれませんが、裏を返せば、EDは体全体の健康を見直すきっかけにもなります。これらは生活習慣病の予防・管理にも直結する要因だからです。

心(心因性)の原因|ストレス・不安・「妻だけED」

体に明らかな異常がなくても、心理的な要因でEDが起こることがあります。これを心因性EDといい、EDの最も多い原因の一つとされます[4]

ストレス・不安・予期不安・妻だけEDなど心因性の原因の図
図:心(心因性)の原因

ストレス・不安・うつ・自信の低下などが関わり、海外の報告では、うつのある人はEDを抱える割合が約40%高いとされます[2]

「妻だけED」はなぜ起こる?

特定の相手や状況でだけ勃起しにくくなる例(いわゆる「妻だけED」)も、心因性の一つとされます[2]。朝や自慰のときには勃起が起こるのに特定の場面でだけ起こりにくい、という場合は心因性が考えられます。これは相手への愛情の有無の問題ではなく、心と体の自然な反応です。自分やパートナーを責める必要はありません。ただし、状況によるように見えても体の要因が隠れていることがあるため、続く場合は受診して確認すると安心です。

「急にEDになった」と感じるとき

急に勃起しにくくなった場合は、強いストレスや疲労、飲酒、薬の影響など、一時的・心理的な要因が背景にあることが多いとされます[2]。一度の不調でただちに心配する必要はありませんが、状態が続いたり急に変化したりする場合は、隠れた病気のサインのこともあるため、医療機関で相談しましょう。

薬・ホルモンの原因|薬剤性ED・テストステロン低下

見落とされやすいのが、薬やホルモンによる原因です。一部の薬の副作用としてEDが起こることがあり、海外では処方薬がEDの原因の約4分の1を占めると考えられています[2][5]

薬剤性EDの原因となりうる薬とホルモン要因のチェックリスト
図:原因となりうる薬・ホルモンの要因

原因となりうる薬には、一部の降圧薬(利尿薬・β遮断薬など)、抗うつ薬・抗不安薬、一部の抗ヒスタミン薬、前立腺の治療薬やAGA治療に使われる薬の一部などがあります(報告される頻度や因果関係には個人差があり、明らかでない場合もあります)[5]。結論として、薬が原因かもしれないと思っても、自己判断で中止するのは危険です。持病が悪化することがあります。降圧薬などは種類によって影響に差があり、医師に相談すれば影響の少ない薬への変更ができる場合もあります。必ず処方した医師に相談してください。

また、加齢に伴うテストステロン(男性ホルモン)の低下、いわゆる男性更年期(LOH症候群)が、EDや性欲低下、朝の勃起の減少などと関わることがあります[7]。ホルモンとEDの関係については一定の見解が得られていない部分もあり、気になる場合は医療機関で相談するとよいでしょう。

AGA治療薬の副作用が気になる方は →AGA治療の副作用とは?

生活習慣の影響|喫煙・飲酒・運動不足・睡眠

毎日の生活習慣も、EDと深く関わります。喫煙はEDのリスクを高めることが知られており、メタ解析では喫煙者のEDのリスクは非喫煙者の約1.5倍と報告されています[6]。過度の飲酒・運動不足・睡眠不足・肥満も、EDと関わる生活習慣の要因です[2][5]

裏を返せば、これらの生活習慣を見直すことは、EDの改善や予防に役立つことがあります。実際に、減量や運動などの生活習慣の改善で勃起機能が改善したとする研究報告もあります[9]。効果には個人差がありますが、体への負担が少なく、生活習慣病の予防にもつながる取り組みです。

EDは「体からのサイン」?|心臓・血管との関係

EDで知っておきたい大切な視点が、EDは全身の血管の状態を映すサインになりうるという点です。

陰茎・心臓・首の動脈の太さの違いと心血管サインの図
図:EDは「体からのサイン」のことがある(動脈サイズ仮説)

陰茎の血管は、体の中でもとくに細い部分です。そのため、血管の老化(動脈硬化)が進むと、心臓などの太い血管より先に、陰茎で症状(ED)としてあらわれやすいと考えられています(こうした考え方を「動脈サイズ仮説」と呼びます)[8]。実際の調査でも、EDが心臓・血管の病気に平均して数年(おおむね2〜5年)先行してあらわれることがあると報告されています[8]

ここで大切なのは、「ED=必ず心臓病になる」という意味ではないということです。むしろ、EDに気づいた今は、体のサインに早く気づけたタイミングともいえます。生活習慣や健康状態を見直す良いきっかけととらえ、気になる場合はEDの相談と合わせて健康状態も確認してみましょう。

原因がわかったら|EDの対策と受診のはじめの一歩

原因に心当たりがあってもなくても、できることがあります。まずは取り組みやすいことから始め、気になる場合は医師に相談しましょう。

生活の見直し・薬の確認・受診・相談の対処ステップの図
図:原因がわかったら はじめの一歩

禁煙・減量・運動・睡眠・節酒といった生活習慣の見直しは、体への負担が少なく取り組める第一歩です。服用中の薬がある場合は、自己判断で中止せず医師に伝えてください。原因に合わせた対処を選ぶためにも、泌尿器科やオンライン診療で相談するとよいでしょう[9]

治療法を知りたい方は →EDの治療法・治療薬(準備中)/受診先は →EDは何科?オンライン診療(準備中)

よくある質問(FAQ)

EDの原因について、よく寄せられる質問にお答えします。

Q. 20代でEDになるのはなぜ?

A. 若い世代では、ストレスや不安・緊張などの心理的な要因が関わることが多いとされます。若年のEDはめずらしくなく、一人で抱え込まず相談することが改善の第一歩です[2][3]

Q. 急にEDになったのはどうして?

A. 強いストレス・疲労・飲酒・薬の影響など、一時的・心理的な要因が背景のことが多いとされます。状態が続く・急に変化する場合は、隠れた病気のサインのこともあるため受診を[2]

Q. ストレスだけでもEDになる?

A. はい、なります。心理的な要因だけでEDが起こることがあります(心因性)。ただし体の要因が隠れていることもあるため、続く場合は確認のため受診をおすすめします[2][4]

Q. タバコ(喫煙)はEDの原因になる?

A. 関係があるとされています。メタ解析では喫煙者のEDのリスクは非喫煙者の約1.5倍と報告されています。禁煙で改善したとする報告もあります(効果には個人差があります)[6]

Q. 肥満だとEDになりやすい?

A. 関係があるとされています。海外の報告では肥満はEDのリスクを約50%高めるとされます。減量などの生活習慣の見直しが改善に役立つことがあります[2][9]

Q. 飲んでいる薬が原因かも?

A. 一部の薬の副作用でEDが起こることがあります。ただし自己判断で中止すると持病が悪化する危険があるため、必ず処方した医師に相談してください。影響の少ない薬に変更できる場合もあります[5]

Q. EDの原因は治せる?

A. 原因やタイプによりますが、生活習慣の見直しや適切な治療で改善が期待できるとされています(効果には個人差があります)。まず原因を医師と確認し、自分に合った対処を見つけることが大切です[2][9]

まとめ|原因を知ることが、解決への第一歩

最後に、この記事の要点を振り返ります。

EDの原因記事の要点まとめ図
図:この記事のまとめ
  • EDの原因は体・心・薬・ホルモンなどさまざまで、混合型が多い。
  • 若い世代は心の要因、年齢が上がると体の要因が増える傾向。若年のEDもめずらしくない。
  • EDは血管の状態を映すサインのこともあり、生活習慣を見直すきっかけにできる。
  • 原因の特定や対処は自己判断せず、泌尿器科やオンライン診療で相談を。

原因は一つではなく、誰にでも起こりうるものです。自分を責める必要はありません。原因を正しく知ることが、解決への第一歩になります。気になることがあれば、医療機関に相談してみましょう。

EDとは(基礎)EDの治療法・治療薬EDは何科?オンライン診療AGAとは(薄毛)

出典一覧

  1. 日本性機能学会/日本泌尿器科学会 編『男性性機能障害診療ガイドライン2025年版』リッチヒルメディカル, 2025. https://www.jssm.info/
  2. StatPearls (NCBI Bookshelf) “Erectile Dysfunction”. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK562253/
  3. 日本人男性の性機能に関する2023年全国調査(日本性機能学会臨床研究促進委員会)/World J Mens Health, 2025. https://www.atpress.ne.jp/news/400999
  4. ヴィアトリス製薬 ED-info「EDの原因」. https://www.ed-info.net/
  5. NIDDK (NIH) Erectile Dysfunction – Symptoms & Causes. https://www.niddk.nih.gov/health-information/urologic-diseases/erectile-dysfunction/symptoms-causes
  6. 喫煙とEDに関する系統的レビュー・メタ解析(現喫煙者でEDオッズ比 約1.51). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3616119/
  7. 日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会『LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症)診療の手引き』. https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/44_loh.pdf
  8. Princeton Consensus(EDと心血管疾患リスク)/動脈サイズ仮説(Montorsi F, Am J Cardiol 2005 ほか). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8074129/
  9. 生活習慣の改善とED(メタ解析・Gupta BP et al. Arch Intern Med 2011). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21911624/
この記事の監修医 村上泰清 村上泌尿器科クリニック/泌尿器科専門医

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の診断・治療・医薬品を推奨するものではありません。効果には個人差があり、症状や治療についての判断は必ず医師にご相談ください。

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